行間
年末も自宅で論文読み。良い成果の出ている論文を読むのは本当に楽しい。何より書いている著者が嬉しそうで、行間から「見て見て、こんなの取れた!」という声が聞こえてくる。自分もこんなのを書きたいな。
View Article仕事始め
喪中でもあり、これということもなく彦根で年越し。昨晩、投稿中論文の最終的な修正の要求が来たのでさっくりと直して再投稿。そういえば今年の干支に関係のある論文なので、受理されたら年賀状がわりの挨拶状に使おうかな。
View Article終わりなき遺伝子
3が日の3日目は研究室で次の論文の課題にみっちり取り組む(電話や事務仕事の依頼メールで中断されないのは大変嬉しい)。不慣れなミトゲノム解析なので悪戦苦闘したが、その甲斐あってようやく全体像が掴めてきた。公開されている他人のデータを合わせて比較していたら、タンパク質コード遺伝子なのに終止コドンのない場所がちょくちょくある。はて?と思ったら注釈があり「mRNAの段階で塩基が付加されて終止コドンができる」...
View Articleお引越し
個人ウェブサイトをgoogle driveへ移しました。テンプレをほぼそのままにしているので面白みはゼロです。業績等は大学のアーカイヴ等で見られますので今時個人サイトはなくもがなですが、今まで書き込みを続けてきたのでとりあえず続行します。https://sites.google.com/view/urabe-website
View Article15年選手
9連休の最終日は新しい自転車の注文に行った。年齢的にスポーツバイクを買うのはこれが最後になると思うが、新しい相棒が来るのは楽しみ。ところで今の愛車、ずっと2011年購入の13年選手だと思っていたが、改めて購入時の書類を探してみたら2009年購入と判明。私の記憶違いで、実はもう16年近い老骨だった。タイヤは勿論、ギヤもサドルも交換済みなので、購入時のままのパーツはもうほとんど残っていない。長い間私の仕...
View Article年の初めの例とて
仕事始めの日は例の如く大車輪。講義一コマ、講義準備二コマ分、春からの実験の準備のため書類揃え、必要なものの発注、卒論生と修論生にハッパ。あと論文受理通知1本、minor revisionの判定通知1本、査読のために取り寄せていた論文の到着。明日は何から着手するかな?
View Article実りの年明け
一昨日と今日、立て続けに受理通知が来ました。Urabe M, Sasai H and Sokolov S. Rejection of the concept of hemiurid genus Pulmovermis (Digenea: Hemiuridae) and and other taxonomic propositions: new morphological and molecular...
View Article食べて知る魚類相
昨日は、琵琶湖で漁師をしている卒業生のK井君から「琵琶湖と霞ヶ浦の漁師さんたちの新年会」という素晴らしいイベントにお招きいただき、同じく招かれた魚類研究者や民俗学研究者、若手やベテランの漁師さんたちと楽しいひと時を過ごさせていただきました。料理長が腕を振るった料理はもちろんすべて両湖の湖魚づくし。琵琶湖からはビワマスやニゴイ、ワカサギ等、霞ヶ浦からはシラウオ(今や貴重品でしょう)、外来種のチャネルキ...
View Article例年のことながら
さて、私的にはとっくに第4コーナーを回って最後の直線だと思って卒論・修論生にバチバチ鞭を入れているのだけれど、なぜか当人たちはのんびり構えている。今からまだまだ挽回のチャンスありと思っているらしい。1ヶ月ってとても短いのだよ。
View Article代休なにそれ
今日は共通テスト出勤の代休です。でも赤ペン3本と自分の論文のproof提出があるので研究室にいます。せめてちょいハイグレードのおやつを用意してがんばります。卒論シーズンだもんね。。。。
View Article琵琶湖寄生虫の歴史を語る
先週、今年3本目の受理通知が来ました。昨春の寄生虫学会シンポでの講演内容で、琵琶湖水系の寄生虫に関するレビュー記事です(学会からの依頼による執筆です)。Urabe, M. Parasite fauna of Lake Biwa water system: A review on parasites using aquatic host organisms in their life cycle....
View Article授業メモ
昨日、1回生の生物学の授業で学生に聞いてみたんだけれど、彼らの大半はまだ「五界説」を習っているという。もう教科書からは消えているはずなんだけれど、幽霊はなかなかしぶとい。
View Article先立つものが
共著者(フィリピンへ帰国したJさん)から「論文、この雑誌に投稿します!」との連絡。寄生虫関連ではよく見る雑誌だったのでうん、いいんじゃない?と思っていたら、いつのまにかフルオープンアクセス誌になっていて掲載料がなんと5,000ドル近いと判明。ちょ、ちょっと待て!
View Article珍客
環濠の端を通りかかった時、白っぽいカモのような水鳥がいるのに気がつきました。よく見るとカンムリカイツブリでしたので研究室からカメラを持ち出し、撮影しました。琵琶湖やその周辺の池では珍しくありませんが、環濠で見るのは初めてです。ここにはカイツブリ類の餌となるような小魚はほとんどいないのですが、安全な休憩場所と判断したのでしょうか。面白かったのは、ずっと頭を羽に埋めて眠っているように見えましたが、絶えず...
View Article独言
研究者の書いた著書を読んで、ひっかかる小さな違和感。研究者(生物)が自分の研究について書く時は、自分の研究対象と研究内容についての愛情がダダ漏れになるのが普通で、それを読むのが知的にも感情的にも楽しみなのだけれど、まれに「こんな研究してる私すごい!」が前面に出てくる場合がある。先行研究に対する敬意が全く感じられなかったり、研究以外の私的なエピソードにやたらページを割いていたりする場合である。こういう...
View Article役割分担
今日は某行政の委員会のお仕事でした。このような委員会にしばらく出ていると、よく言う「縦割り行政」の弊害に出くわします。伺いー許可や諮問−答申といった上下の命令系統で動く行政としては「横からの依頼」は言わば余分のワークであり、かなり担当者個人の「やる気」に左右されるのが実情です。今回もある生物の保全計画を関連部署でどのように分担するかの議論が出ましたが、各部署の分担範囲を互いにしっかり確認しておくとい...
View Article5年ぶりの
修論発表会当日、風邪をひきました。コロナ以降、一度も風邪をひいていなかったので5年ぶりです。幸い鼻風邪程度でしんどくはないのですが、卒論シーズンなので学生にうつさないよう、大学ではマスクとソーシャルディスタンスを堅持することにしました。
View Article遠足
今日は他の用事のついでに、亀岡市内まで足を伸ばし、京セラドーム建設の際に生態学会・魚類学会関係者を始めとする多くの方々の尽力で保全されたアユモドキの保護水域を見に行きました。近くには水田を掘り下げて湿地が造成されていました。生息場所、特に繁殖場所として提供されているのでしょう。願わくばこの辺りだけでなく、流域の中に定着場所が何箇所もできるとよいものです(昔は琵琶湖にもおり、私が学生の頃には淀川での採...
View Article飛ばします
昨日は卒論発表会と打ち上げでした。今頃学生諸君は開放感に浸っているところでしょうが、私の正念場はこれからです。今年は卒論でも修論でもかなり重要なデータが得られたため、これらを急いで投稿論文に仕立てなければなりません。そこで申し訳ないけれども発表会を終えたばかりの学生たちに、投稿論文にするため必要なデータ処理のやり直しや資料収集の指示を矢継ぎ早に送りました。卒論・修論の完成までは学生のペースでしたが、...
View Articleまた雪
先々週に続き、今朝も約30cmの積雪。しかし、ウチの市は5年前の大雪(71cm)を教訓に除雪能力を大幅アップしたようで(朝から出動する除雪車を何度か見かけた)、帰宅する頃には主要道路は概ね除雪済みでバス運行もスムーズだった。とても助かる。
View Article予想外の結果
卒論生のK君がとても重要な寄生虫を見つけてくれたので、とりあえず報告だけを書いてしまおうと大車輪中。ところがデータを系統樹に放り込んでみて、とんでもないことに気がついた。これ、既知の種じゃないかもしれない。どうすりゃいんだ(頭抱え)。
View Article悩み中
予想外の結果をどう料理するか、悪戦苦闘中。自分の中でも毎日考えが変わったりする。いろんな意味で早く出した方が良いと思われるのだけれど、少ないデータなので査読者に認めてもらえるかどうか、博打。
View Article最重要情報
昨日はKONC総会と研究発表会への出席、および特別展「貝に沼る」を見るために大阪へ。特別展はなんといっても展示品に付された担当学芸員渾身の説明書きが秀逸。単なる種類や産地の説明ではなく、珍品の貝であればなぜ珍品なのか(殻が脆く完品がなかなかない、丸っこいのでドレッジに引っかからない、そもそも生息場所へのアクセスが非常に難しい、等々)、そして貝塚からの出土品であればその「味」について書かれているのがな...
View Article帯に短し襷に長し
一つ論文書き上げで共著者に投げた。短報にするか原著にするか悩んだが、引用文献がどうしても減らせないので「短い原著」になってしまった。査読者から短報にしろと言われるかもなあ。
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