昔話
昨日は代休日(本来なら臨海実習の翌日だったため)だったが、大学院の特別講義で旧知のSちゃん(元陸水学会会長)が来ていたので夕方から飲み会参加。近隣の研究室情勢をあれこれ話し合う。私も大学教員になって早30年(!)だけれど、今のアカデミアは昔よりマシになった...とは残念ながら思えない。昔から大学内の不祥事に蓋がされるのはどこでも当たり前だったし、そういうものは何十年経っても燻り続けている。自分が退職...
View Article夏休みの宿題忘れてました
昨晩、春に寄生虫学会のシンポで一緒に講演したK君からCcメールで「今日締め切りの原稿がまだできていないのでもう少し待っていただいてよろしいですか?」という問い合わせ。私も同じく頼まれている原稿なのだが、なんとなく締め切りの日付を都合よく脳内補正していて、まだ余裕があるものだと勘違いしていた。ギョっとなって直ちに「すみません私もできていません」とお詫びメール。幸い編集委員長は猶予をくださったが、学会準...
View Articleカミサマは見ている
2年前に国立A大学の退職を強要されたSさんから、他大学にパーマネントの准教授として着任したという嬉しい連絡をいただいた。ちゃんとした研究をする能力のある方が然るべきポストに復帰できたことは大変めでたく、またこの間不安定な状況に耐えて研究を続けたSさんに最大の敬意を表したい。一方、A大学の方は後任の公募を始めたものの、既に締め切りを5回延長してまだ公募中である(同じ分野の研究者は皆経緯を知っているので...
View Article南半球への出張
しばらく更新していませんでしたが、先週は「第1回国際吸虫会議」なるものに出席するためオーストラリアのブリスベンに出張していました。寄生虫の国際学会はありますが、日本と同様に医学・公衆衛生学が中心となるため、一般生物学のセッションはいつも小さい会場に押し込められてギュウギュウの状態です。それで、主に系統分類学をやっている中堅の研究者が中心となり、3年に1回程度、吸虫オンリーの国際ミーティングを開こうと...
View Article間違えた
今朝、ウチのプランターのイチゴにスズメガが止まって産卵していました(卵がとても綺麗です)。隣に朝顔があるのでエビガラスズメ?と思いましたが、調べてみるとヤブカラシなどにつくブドウスズメでした。君、食草を間違えています。
View Article延期に次ぐ延期
朝、出勤前にちょっと港の方へ寄ってみた。予定ではそろそろ港の浚渫が始まっている頃なので、様子を見に行ったのである。そうしたら船には操船技官のKさんと見習いのAさんがいて、メンテナンスのため週に一度のエンジン稼働をしていることろだった。挨拶したら2人に捕まってしまい、停泊中の船の上でしばし雑談。港の浚渫は予想より土砂の掘削量が多くなったため国(国交省?)の許可が必要になり、許可が下りるのは10月半ば以...
View Article珍品探し
4回生が3人ほど研究室にやってきて、先週の大学院入試が終わってから車で山梨を旅行してきたという。私もちょうど一年前に行ったけれどブドウのシーズンだねえ、ブドウ狩りしてきた?と聞いたら、カタヤマガイを探しに行ったのだという話。すみません教員の私の方が食い意地張っていました。時間を惜しんで必死で探したがカタヤマガイは見つけられなかったとのこと。同地に今でもカタヤマガイはいるが、聞くところによると産地は非...
View Article締め切り前あるある
締め切り過ぎの仕事、第二の締め切りがいよいよ迫ってきて追い込み...と思ったら使い慣れたマウスが過労死。仕方なく慣れないMagic Mouseで頑張ってみたが、やはり思うように動かせずイライラが募る。無線マウスは昔から嫌い。明日、生協で有線マウスを買おう。
View Article久しぶりの貝
学生が琵琶湖でマメタニシを採集してきました。私が院生の頃は、草津あたりの南湖でも、転石の下でいくらでも見つかったのですが、現在はめっきり少なくなり、滋賀県版レッドデータでは要注目種となっています。いる場所はかなり限定されているようで、私もこれを見るのは本当に久しぶりです。寄生虫の宿主としてはとても重要な貝なので、採集してきた卒論生にはしっかり検査してほしいです。
View Article半年ぶりの進展
湾口に土砂が溜まってしまったため、春から八坂港に船が出入りできなくなっていました。県に臨時の浚渫を依頼するも手続きがなかなか進まず、今月に入ってやっと工事が始まり、台船が3隻、港湾で作業をしています。この間、水産試験場の「琵琶湖丸」は早々に別の港へ移動しましたが、「はっさか」は保安上の理由で他へ移すことなく、港内に停泊したままでした。今月末ごろにはようやく出港できるようになるそうです。
View Article助っ人来室
今、琵琶湖の寄生虫に関する総説っぽいものを書いているので、先週、関係者にチェックしてもらおうと元琵琶博学芸員のGさんにメールを書いたら「今週滋賀に行くのでそっちに行く」との返事があり、今日数年ぶりに研究室にお見えになった。現在台湾在住のGさんなので、滋賀へは何のご用で?と伺ったら完全にお楽しみだとのこと(もう台湾の仕事もリタイアされたそう)。その場で原稿をチェックしていろいろコメントをくださり、大い...
View Article種撒いて刈る
今日は朝からトラブルが相次ぎ、その対応で午前中が潰れた。と言っても「巻き込まれた」のではなく、自分のミスやら勘違いが原因なので自業自得。近頃私の能力を超えたマルチタスクになっているが、それにしても不注意連発で焦るし時間は潰れるしで非常に疲れた。
View Article来歴不明
内々には聞いていましたが、琵琶湖博物館からプレスリリースが出ました。捕獲場所は大学キャンパスから車で15分ぐらいの所です。琵琶湖の周辺河川には、在来のオオサンショウウオが生息する川がいくつかありますが、犬上川では記録がありません。また、博物館員の方の話では、状況的に飼育個体(無許可)が遺棄された可能性があるということです。言うまでもなく、在来種(特別天然記念物)であれ交雑種(特定外来生物)であれ、無...
View Articleスマホでこれだけ
話題の紫金山・アトラス彗星、スマホでも写真に写る明るさだというので、今日の夕方に探してみました。肉眼では「垂直の雲」のようにぼんやり見えるだけですが、iPhoneのカメラだとはっきりコアが見えました。スマホカメラは自動的にかなり明るく補正していますので、実査にはもっと真っ暗です。
View Article久しぶりの泥吐き大会
今週末は九州の某県で陸水学会。会期は明日までだが宿が取れず(別の大イベントがあったため)帰宅した。偶々帰りの新幹線は私の過去の職場で勤務経験のあるKさんと一緒になり、3時間ノンストップであれやこれやの業界ドロドロ大暴露大会。周りの席の人は耳ダンボだったんじゃないかと思うけれど、楽しかったよ。
View Article学外ハラスメント対応策
news.yahoo.co.jpこのニュースに注目しています。セクハラやパワハラというと会社や学校などの「組織内の上下関係」の上に発生すると思われがちですが、企業と就活生のように直接の上下関係ではなくても「選考する側」「される側」という立場上の強弱によりハラスメントが発生する場合は多くあるからです。大学でも同じで、一つの大学の中だけではなく、別の大学の教員などから学生や若手研究者がセクハラを受けたと...
View Article今年の実習始動
今年も川虫実習が始まり、昨日地図づくりをしました。天気予報は雨でしたが、幸い作業終了までお天気がもち、暑いぐらいの中での作業となりました。今年は雨が少なく、昨年度の実習場所は河原が草に覆われ、川底も藻をかぶってしまっていたので、少し下流側に移動しました。実習範囲がいつもより狭く、すぐに地図ができてしまったため、例年は私がやっている「全部の班の地図を連結して一枚にする」作業も学生にやってもらいました。...
View Article30年分の堆積物
ウチの大学の環濠は、現在では残念ながら外来種の巣窟になっています。ここをなんとかしようという話は昔からあるのですが、大学施設課の腰が重く、話が進んだことがありません(その割にはニゴロブナやらアイガモを放流した実績はあるのですが)。今、ここで在来魚を保全しようという話が出ているのですが、この外来種天国を刷新するにはかいぼりをするしかないと思います。環濠の底には開学以来30年分の泥が堆積しているので、景...
View Article昔なつかしの味
週末に卒論生のK君が山梨県まで遠征し、かなり希少な貝類を採集してきました(採集実績のある人にとれる場所を聞いたのですが、その返信が来る前に自力で見つけたそうです)。その上お土産になつかしの甲州ブドウを買ってきくれました。甲州ブドウはとても起源の古い在来品種で、昔は山梨のぶどう狩りの主力品種でした。子供の頃に何度も勝沼などへぶどう狩りに行ったことのある私にはとても懐かしい品種ですが、種なし・激甘の品種...
View Article相対比較
大学から男女共同参画に関するアンケートが来て、面倒と思いながらも(まだ数の上で少数派である)女性教員として書かなきゃな、と提出。しかし、ついこの前、某女子大に勤務する女性教員がお子さん方のため早めに帰宅するのに対し、同僚の男性教員から「そういうことをすると周囲が迷惑」と言われた、という話を聞いて女子大教員がそれかよ!と思ったばかりなので、相対的にウチの大学がとてもマトモに見えてしまい、あまり建設的な...
View Article今年も無事に
昨日は恒例の川虫実習で、少し風はありましたが、この時期にしては暖かく、まずまずの実習日和でした。今年はまともな出水がなかったため、川底の藻がかなりドロドロした状態でした。この実習はお天気に左右されるため、無事に終わると毎年ほっとします。
View Article.と.の違い
遅れに遅れている原稿の修正。査読者からのコメントに「学名の属名を省略する場合、ピリオドはイタリック体にしないこと」と書かれていてかなりブチギレ。普通の半角ピリオドは.イタリックの半角ピリオドは.どこが違うんじゃ!
View Article淡水貝じゃなかった
今日は先週採集した川虫の同定日。流下ネットが落ち葉で溢れかえっていたが、やはり前日の大雨で陸から流れ出したもののようで、今日のサンプルからは土壌昆虫や陸貝の貝殻まで出てきた。上の写真はキセルガイ類の未成貝、下はおそらくオカチョウジガイの幼貝。
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