先週、今年3本目の受理通知が来ました。昨春の寄生虫学会シンポでの講演内容で、琵琶湖水系の寄生虫に関するレビュー記事です(学会からの依頼による執筆です)。
琵琶湖内の寄生虫の総説に関しては長澤先生がすでに書かれていますが、私は生物相成立の視点から、魚貝類などと同じく淀川などの周辺水系まで含めて解説しています。また、例はあまり多くありませんが、古くから記録のある種でも海外の同種または近縁種との遺伝的な比較によりほぼ外来種(歴史時代に移入)と考えられるようになったものや、逆に固有種の可能性が高まったものなどについても紹介しています。