昨日は、琵琶湖で漁師をしている卒業生のK井君から「琵琶湖と霞ヶ浦の漁師さんたちの新年会」という素晴らしいイベントにお招きいただき、同じく招かれた魚類研究者や民俗学研究者、若手やベテランの漁師さんたちと楽しいひと時を過ごさせていただきました。料理長が腕を振るった料理はもちろんすべて両湖の湖魚づくし。琵琶湖からはビワマスやニゴイ、ワカサギ等、霞ヶ浦からはシラウオ(今や貴重品でしょう)、外来種のチャネルキャットフィッシュ等が提供されました。チャネルキャットはもともと食用に移入された魚だけあって肉厚で食べ応えがあり、大変美味しいものでした。しかし、外来魚が利用される一方で琵琶湖から本来当然提供されるはずのアユやフナが提供されておらず、今年の漁業の状況がはっきり表れていました。
霞ヶ浦シラウオの膾。醤油はつけず、柑橘果汁と塩だけでいただきます。そういえば宋代の漢詩にもコイの膾を柚子の果汁で食べたというのがありましたが、こういうのが刺身の古式なんでしょう。